サッカーボールってどこの国で作られているんだろう?どうやってつくっているんだろう?
こういった疑問に答えます。この記事を読めば、初心者でもサッカーボールの製造と歴史についてよくわかります。
サッカーボールって主にどこの国で作られているか知っていますか?「日本かな?やっぱりサッカー発祥の地であるイングランドかな?」という感じで知らない人も多いと思います。
実は、世界最大のサッカーボールの生産地は日本でもヨーロッパでもアメリカでもなく、パキスタンなんです。
はじめまして、たなすずといいます。
僕は小学校からサッカーが大好きで、現在30代半ばになりサッカーファン歴は30年近くになりました。。全くの初心者が0からサッカーを知って好きになり、サッカー通になれるというコンセプトのブログです。サッカーを楽しるようになって欲しい!推しチームや推し選手がみつかって欲しい!という思いでこのブログを始めました。
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【サッカーボールの歴史】サッカーボールはパキスタンで作られている【サッカーボールの作り方】
世界のサッカーボールの約70%がパキスタンで製造されているといわれています。パキスタンの北東部に位置するシアールコートという都市が世界一の製造場所です。
しかも、製造されている多くのサッカーボールはなんと手縫いで製造されています。手縫いにもかかわらず、一つ一つのサッカーボールの品質はほぼ均等に近いといわれるほど、サッカーボールの製造技術が高いのです。
近年は国際的には手縫いではなく溶接のボールの採用が増えてきており、手縫いを中心としてきたシアールコートにとっては死活問題でした。しかしシアールコートの職人たちはそんな問題に対応し、最新技術をを導入して、ミシン縫いや溶接など様々な製造方法で高品質なサッカーボールを製造できるようになりました。
近年では、中国もサッカーボール製造シェアを増やしてきていますが、技術の高さ・品質ではやはりシアールコートが世界一だといわれています。
なぜ、パキスタンがサッカーボールの製造が多いのかというと、パキスタンは1947年までイギリスの植民地であり、サッカーボールの原材料となる牛がたくさんいたこと、労働賃金が安いことが理由だといわれています。
当初は原材料をイギリスに輸送してイギリスで製造されていましたが、パキスタン国内で製造するほうがコストが安いため、20世紀からはパキスタン(特にシアールコート)での製造が激増しました。
サッカーボールの製造と児童労働
しかし、サッカーボールの製造には多くの子供たちが労働しているという実態があります。
シアールコートでは、1996年の調査で7,000人以上の子供たちが働いているという結果がでています。パキスタンでサッカーボール製造に携わる人の多くは、経済的・社会的に地位の低いグループ(ダリットと呼ばれています)に属しています。
サッカーボール製造企業の多くは、直接労働者を雇っているわけではなく、仲介業者から各家庭や工場に請け負わせています。各家庭では親たちの賃金だけでは生活が苦しく、子供たちが働かざるをえない状況になっています。半ば強制的に働かされ、指や首、背中の怪我を放置され、障害を抱えながらも働く子供たちもいます。
この児童労働問題については、1994年ごろからマスコミが報道しはじめたことで世界的に注目されるようになりました。子供たちを救うためFIFAをはじめNGOや国際機関が議論を重ねていき、サッカー業界から児童労働をなくすため、企業が財団を立ち上げFIFAもサポートをして活動をはじめました。
サッカーボールに、児童労働によって作られた商品ではないというラベルを貼る運動や、FIFAと国際労働組合の協力し、子供たちの教育、親たちの賃金改善などが行われてきました。
1997年には、アトランタ協定が締結され、児童労働をなくすための監視活動や教育訓練プログラムが定められています。この協定には日本からもミズノやミカサ、タチカラ、ニマツが参加しています。
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